英検について
つい先日の朝刊の1面記事で、「小学生の英検受験者数」が10年前に比べて約8割増の約18万人にのぼることが紹介されていました。
背景には、小学校における総合学習における外国語(英語)活動の普及、及び2011年の小学校英語必修化、グローバル社会における英語能力の必要性などが挙げられています。
私も含め多くの保護者の皆さんも学生時代に英検を受験されたことと思います。
英語実用検定には TOEIC・TOEFL・国連英検・ケンブリッジ英検などさまざまな検定試験がありますが、大学生や社会人の間では TOEIC人気が高く、就職や昇進の条件にされるケースもあります。
かたや英検は、日本の学校教育における英語の習得状況とリンクしやすい点と、合否が出る点で人気があります。
・英検5級:中学初級程度(中1終了程度)
・英検4級:中学中級程度(中2終了程度)
・英検3級:中学上級程度(中3終了程度)
・英検準2級:高校中級程度
・英検2級:高校終了程度
近年、英検については、中高生の受験者数は減少傾向にありますが、小学生の受験者数が増加している状況のようです。
私たちは、従来OECに通っていただいている小中高生の皆さんに英検受験を強制してきませんでした。
理由はシンプルです。
英検では「英語が使えるか」が判断できないからです。
極端な話、小学生にでも英検の過去問を徹底的に演習させ、傾向と対策を施せば、英検には合格しますが、外国人から話しかけられても応答できない子どもが圧倒的に多いのが現実です。
ですから、私たちは小学生であれば、オリジナル教材であるTalk Timeシリーズで、いわゆる世界標準の英語習得を目指しています。
OECに通っている生徒の自由意思で英検を受験することに対して止めるようなことはしませんので、英検を受験している生徒はいます。
実際、中1で英検3級に合格したり、中学生以降も継続している場合、中3で準2級、高1で2級に合格する生徒は結構います。
私たちは、「英検のため」とか「入試のため」といった目的の英語学習を良しとしません。
実用的な英語を目指す過程で英検を受験してみたら合格したというのが良いと思います。
保護者に認められやすいというような理由で、生徒に英検を受験させるつもりは一切ありませんが、合格した生徒が達成感を持ち、さらに英語学習を続けていくモティベーションが高まるのであれば英検受験も悪くはありません。
近い将来、希望者に対してのみ英検受験の手助けを行うことを検討してみようと思っています。
投稿日:2012/01/10