

アルファベットの2通りの読み方
もともと、アメリカ国内において、特に移民の子どもたちや貧困層の子どもたちの識字率を向上させるために始まった「英語の読み書きのルール」の指導が「フォニックス(Phonics)」と呼ばれています。世界的に第2言語として英語教育に取り組んでいる国はたくさんありますが、フォニックスはGlobal Standard(世界標準)の教授法としてどの国でも指導されています。
残念ながら日本では、公立中学校や学習塾では、フォニックスはほとんど指導されていません。私立中学校では、中学1年生時にフォニックスを学習するのが一般的になっています。では、フォニックスとはどんな指導法なのでしょうか?
(※以下、便宜上、全ての音をカタカナ表記していますがご了承ください。)

実は、このやりとりこそが英単語の読めない小学生の素直な反応です。お母さん(大人)はこの子どもの素直な反応から、初めてこう思われることでしょう。「言われてみれば不思議よね。1文字のときは「スィー」「エイ」「ティー」と呼んでいたのに、くっついて単語になると「スィエイティー」とは読まず、どうして「キャットゥ」になるんだろう?」実はこの素朴な(かつ本質的な)謎を明らかにしてくれるのが「フォニックス」なのです。アメリカでは、幼稚園児を持つお母さんが家庭で、また小学校では先生が、子どもたちに次のように教えます。


フォニックスの学習では、まずアルファベット26文字の「音」を覚えることが何よりも重要です。お母さんもお気づきだと思いますが、26文字に対応する「音」の中で、本来カタカナ表記が困難なものがたくさんあります。 「音」を記号で表したものが、「発音記号」と呼ばれるもので、辞書では単語の横に記載されています。オーシャンでは、5年目にPhonics Master 1という教材で「発音記号」識別の学習も行います。特に日本人が区別するのに難しい音は以下のものがあります。
(1) a-u
(2) b-v
(3) e-I
(4) f-h
(5) l-r
お子さんが、26個の「文字」と「音」を習得しますと、アルファベットを単純に結合させた以下のような3文字単語が楽々と読めるようになります。cat / fan / bag / pet / red / leg / big / win / sit / top / box / hot / fun / cut / busまた、次の段階として、ネイティブの音を聞けば、1音ずつ分析して文字化できる(単語が書ける)ようになります。
中学1年終了時に6割以上の生徒が英語嫌いに陥っていると言われています。英語嫌いになった原因はさまざま考えられますが、「英単語の読み書き」につまずいて英語が嫌いになるケースがかなりあります。実は、英単語を読んだり書いたりするのに何も役に立たない「名前」読みだけ学習してすぐに英単語を覚えさせられることに無理があります。「フォニックス」でアルファベットの「音」読みを学習することで、英単語を覚える負担は大きく軽減できます。オーシャンでは、小学生の時期に「聞く・話す」学習を先行させながら、じっくり時間をかけて本格的に「フォニックス」を指導しています。「その2」からは、フォニックスで学習する「英単語の読み書きのルール」をご紹介します。

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