子どもの自然体験活動
国立青少年教育振興機構では、平成18年度から青少年の自然体験、生活体験・習慣の実態や自立に関する意識等について全国規模の調査を行なっている。
平成22年度は、学年間の比較および平成18~22年度の経年変化を分析し、あわせて保護者の子どもの頃の体験活動とそれを通して得られる資質・能力やその子どもの体験活動との関係、さらに居住地と自然体験の関係について調査・分析を行った。
その結果、体験を多く行っている青少年ほど、他者への思いやりや積極性などの自立的行動習慣が身についており、自己肯定感も高い傾向にある。
青少年の自然体験活動の実施率は、学年が上がるにつれて減少しており、またほとんどの活動に関して、ここ5年間で減少傾向にある。地域活動やボランティア活動などの子どもの頃の体験が多い保護者ほど、人間関係能力、文化的作法・教養等の資質・能力が高い。
子どもの頃に多くの体験を行ってきた保護者ほど、その子どもも体験を多く行う傾向にあり、また自己肯定感の高い保護者ほど、その子どもも自己肯定感が高い傾向にある。
保護者の自尊感情、人間関係能力等の資質・能力が高いほど、親子の関わりが多く、その子どもは積極性等の自立的行動習慣が身についている。
保護者が子どもの頃に自然体験を行った頻度は、居住地の種類によって違いが見られるが、現在の青少年の自然体験については、居住地の種類による違いは殆ど見られないことがわかった。
以上が、調査分析結果ですが、特に都会で生活、成長する子どもたちには、長期休暇を活用して、なるべく自然体験活動をさせた方がいいと思います。
教育支援協会でも毎年、自然体験活動(ネイチャーキッズ)を実施していますが、参加した子どもたちは、親元を離れ、共同生活をし、さまざまな体験をする中で、確実に成長します。
今年の夏休みには、以前ご紹介した「福島キッズ」を北海道で実施しましたが、来春は、ここ東海エリアに福島の子どもたちを招聘し、東海エリアの子どもたちもいっしょに自然体験活動ができないか、現在検討中です。
詳細が決まりましたらまたご紹介したいと思っています。
投稿日:2011/11/22