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representativeオーシャンコラム

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個性

私は、以前から、英語を含め教育に「右脳」とか「脳」の話を持ち出すことに違和感を抱く者の一人ですし、教育に「脳」を持ち出すメソッドにはなるべく近づかないようにしています。

ウサンくさいからです。

脳科学者ですら、「脳」と「宇宙」の解明は同等で、まだまだその全容解明には途方もない時間と労力がかかるだろうし、はたして全て解明できるかどうかも未知の世界だと言っています。

養老猛司の書籍を読んでいると、非常に共感できる内容があります。

『現代は文科省ですら、「個性を伸ばす教育」などと的外れなことを言っている。

 本来、人類は社会を成立させ維持させるのに「共通性」を追及する生き物である。

言語、法律、規則、常識、マナー、文化等々、共通性(共通の意識)がなければ社会は成立しない。

宗教はその最たるものである。

これに対して「個性」とは、本来意識とは関係のないものであり、一番の「個性」は「身体」である。

だれひとり自分と同じ身体を有しない。

また、「個性」は、「無意識」に出てくるものを指す。

意図的に個性的になろうとするのではなく、意図せず出てくるものが「個性」である。

一般的に「個性」を美化する傾向にあるが、実際世の中で生きていくうえで、「個性」ばかりが前面に出れば、社会生活は成り立たない。

他と違うことを「個性」と呼ぶならば、個性豊かな人間は、通常社会においては奇人変人扱いされる。

人間はまず「共通性」をしっかり身につけなければいけない。

親や教師は、「子どもの個性を伸ばそう」などと考えず、まず良識ある日常生活が送れ、他人の気持ちがわかる人間に育てることが重要である。』

「個性」や「自己主張」をはき違えている若者がいます。

奇抜なヘアースタイル、ファッション、ライフスタイル等々。

しかし、おもしろいのは、同じように奇抜なかっこうをした若者たちが集うこと。

本人たちは、他人と違うものを追及しているつもりでいながら、「集う」という「共通性」を求めている。

私自身の子ども(現在28歳と24歳)についても、彼らが幼いころから強く感じるのは、「自分の子どもであっても、自分とは全く違う人格を持っているし、兄弟でありながら、顔も性格も嗜好も何もかも違うのはおもしろい」ということです。

それぞれに「個性」がある。しかし、意図して出てきているわけではない。

同じ親から生まれ、同じ生活環境で育ちながら、違う。

ここがおもしろい。

親は「良識」「協調性」「自立」「自己解決」を意識しながら、子どもに内在し、本人も気づいていない「個性」を、「伸ばそう」とやっきになるのではなく、「阻害しないよう」に接するのがいいのではないでしょうか。

投稿日:2011/11/15

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